Sunday 22 December 2019

白人男性

最近ちょっと気になる環境少女、グレタさんについて、最近こんな記事を見かけました。

グレタ・トゥンベリが白人の高齢男性をいら立たせる理由
https://forbesjapan.com/articles/detail/31429 (下記に記事全文を転載してます。)

このタイトルにある、「白人の高齢男性をいら立たせる」とフレーズが、ドンピシャだと思って。

これってトランプ大統領の事かなあと思いつつ。

以前、若き日のトランプ大統領のドキュメンタリーを見て思ったのですが、若い頃のトランプ大統領って、けっこう男前なんですよ。

白人でブロンドで男前。おまけにお金持ち。

傲慢になって当然かもしれません。

生まれた時から、何でも自分の思い通りになる、世界は自分の為に回っていると思って生きてきているわけです。

殆ど、挫折らしい挫折なんてしていない。

よく考えてみてください。

「白人男性」って、世界で最も差別されない属性なんですよ。

だから、他人に否定されることに慣れていない。

なので、白人とは言え、女性で子供であるグレタさんに批判されて、頭にきてるんだと思うんですね。

「女子供に何が分かる!」

ってなもんですね。

もし、グレタさんが環境少女ではなく、環境少年であったならば、彼らの反応は少し違っていたかもしれません。

それも、今から数年後には、自分と同じ「白人男性」となるであろう「白人の少年」であったら、トランプ大統領も、同じテーブルについて会話しようとしたかもしれません。

そこら辺に、差別のニオイを感じるのですよねえ。

だって、トランプ大統領は所詮、世界で最も差別されない属性である「白人男性」に属していますからね。

その次に来るのは、「白人女性」と「有色人種男性」。
この二つが、時と場合によって競り合っています。

そして、ダントツのビリが「有色人種女性」。

悲しいかな「有色人種女性」は、何かにつけて差別されまくりです。

英国に生息する「有色人種女性」のワタシなんて、日々の小さな差別に慣れてしまっているので、かなり打たれ強くなってると思います。

ワタシの今の仕事の上司は「白人男性」なのですが、きっと差別を受けたことがないんでしょうね。おまけに結構育ちが良いので、まったく免疫がありません。

何気なく、ワタシが街で受けた差別的扱いの事なんかを、うっかり彼の前で愚痴ったりしたら、彼の方が差別を受けたかの様に、ショックを受けてしまいます。

あまりにも動揺されてしまったので、なんかワタシが悪い事したみたいじゃない。

なのでワタシは、差別的な扱いを受けても、「白人男性」である上司の前では極力愚痴らないようにしているのですが、「有色人種男性」である夫(ミャンマー人)には、愚痴っても大丈夫。

夫(ミャンマー人)もけっこう、差別的扱いを受けた経験がありますからね。

打たれ強いのです。

それに比べて、「白人男性」は打たれ弱い。

上司みたいな人は純粋に良い人なのでOKですが、この打たれ弱さがトランプ大統領みたいな形ででてくると、扱いにくいなあ、なんて思ってしまうのです。



~~~~~~~(記事全文転載)~~~~~~~~~~~~~~

グレタ・トゥンベリが白人の高齢男性をいら立たせる理由
https://forbesjapan.com/articles/detail/31429

米誌タイムが「今年の人」に16歳の環境活動家グレタ・トゥンベリを選んだと発表するとその直後から、ドナルド・トランプ米大統領をはじめとする多くの人が彼女にきつい言葉を投げ付け始めた。

こうした“嫌がらせ”は、より根深い問題が引き起こしている症状の一つだ。その問題とは、経済の時代が急速に変化し、それが一部の人の生活を混乱に陥れていることだ。農業経済は産業革命によって工業の時代に道を譲り、その時代はさらに、緑の革命とそれを推進するデジタルテクノロジーの時代に取って代わられようとしている。

この新しい経済によって米国で最も大きく影響を受けているのは、石炭産業に依存してきたアパラチア地方だ。この地域を支えてきた産業の衰退は、「電力はよりクリーンで価格の手ごろな燃料で」という経済の変化を表している。つまり、工場や鉱山での仕事は、STEM(科学・技術・工学・数学)を軸とした仕事にその地位を奪われたのだ。

だが、トランプはそれでも石炭に執着している。歴史学者のブレイク・アールはワシントンポスト紙への寄稿の中で、これについて次のように指摘している。

「トランプにとって石炭への執着は、エネルギーに関わるものというよりも白人男性にとっての男らしさ(力強さ)の問題だ。そうした考えを持つのは、トランプだけではない──20世紀を通じて、米国の白人たちはアパラチアの山に暮らす男たちを理想的な米国人男性だと考えてきた」

アールはまた、「トランプは、白人であることの価値が失われたと感じている白人男性の怒りを食い物にしている」と書いている。

「彼らはグローバリゼーションによって、そして8年間にわたって大統領が黒人であったことによって、社会の隅に追いやられたと感じている」

本当に怒っているのは誰か?

そう考えれば、取り残されたと感じている人々に16歳の少女がどのような強い感情を引き起こすか、より容易に理解できようになる。トランプはトゥンベリの功績に「ばかげたもの」とのレッテルを貼り、彼女は「怒っている」と言い続けている。だが、怒っているのはトランプの方だ。

そうした怒りを持つトランプは、(1952年から放送され)人気のあったテレビドラマ『陽気なネルソン(The Adventures of Ozzie & Harriet)』はすでに再放送されているにすぎないことを理解できず、憤慨している老人と同じだ。トゥンベリに対する中傷は、そうした心理を表している。

タイム誌は、トゥンベリが現在の人間と地球の関係に警鐘を鳴らし、私たち全員に将来の世界がどうなっているのかを気づかせてくれたと称賛している。こうしたなかで朗報と言えるのは、トゥンベリが何百万人もの“ミレニアル世代”を率いているということだ。その点でいえば、将来には希望がある。

若者たちはこれから、未来の仕事、そして新エネルギー経済に向けての準備を整えようとするだろう。それは、各国政府の気候変動問題への取り組みを確実に後押しすることになる。

変化が起きれば、経済的な混乱が起きるのは確実だ。そのなかで何かを“懇願”をするのは、時代の変化によって最大の影響を受ける人たちだ。そして、その懇願は進歩を妨げるためではなく、変化に適応するための助けを求める行動であり、理解できるものだ。

また、変化と混乱のなかでは、人々の不安を食い物にするポピュリスト(大衆主義)の政治家が誰であるかが明らかになり、一方で大胆かつ斬新なアイデアを推進しようとする政治家が称賛される。見識のあるリーダーたちは、最も創造力に富んだ仕事は巨大な煙突と切り離せない産業ではなく、21世紀の「力強さ」である環境に優しいエネルギーやデジタルテクノロジーと結びついたものであることを知っている。

トゥンベリは今の年齢ですでに、そのことを理解している──問題は、石炭王国とアパラチアの人々が、そのことを受け入れられるかどうかだ。

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