2016年のEU離脱(ブレグジット)の是非を問う国民投票にしても、
実質、EU離脱の二度目の国民投票みたいな形になってしまった、今回の総選挙にしても。
こと、英国のEU離脱の投票に関しては、メディアが発表していた、投票前の世論調査の結果を踏まえた予想は、ことごとく外れてしまった様子です。
なぜメディアは、この結果を正しく予想することができなかったのでしょうか?
メディアで働く人の多くが属する社会的階層には、残留支持者が多いから?
もしそうだとしたら、メディアにバイアスがかかっているという事で、あまり理想的な報道の形ではありませんよね。
夫(英国籍をもつミャンマー人)にとっては、この問題は自分事なので、ブレグジットに関するゴタゴタには本当に辟易していて、選挙戦もメディアの予想も「もう見たくない!」という感じでした。
一方、英国の選挙権のないワタシにとっては、こう言っちゃあ悪いですが、所詮他人事ですので、選挙に関する色々な報道番組や討論番組等、興味深く拝見しておりました。
そうやって色々な番組を視聴しつつ、ワタシなりに、なぜメディアの予想が的外れとなってしまったのかを、少し考えてみたのです。
ワタシが思うに、なんとなく英国内では、離脱派・残留派についてこんな感じのイメージがあるのです。
離脱派:自己中で視野が狭い。コテコテの労働者階級。貧乏人。年寄り。
残留派:経済の事情に精通し、グルーバルな視野を持つ。移民には仕事を奪われないエリート層。高給取り。若者。
こんなイメージができたのもメディアのせいかもしれないのですが。
よって、実は心の中では離脱派でも、公に自分は離脱派だと言えない見栄っ張りな人、いわば、隠れ離脱派も、相当数いるのではないかと思うのです。
メディアが発表している世論調査のデータが、どうやって集められているのかは、ワタシにはわかりません。
でも、完全に匿名が保証される調査ではないかぎり、例えば、SNSとか電話とか街灯での聞き取り調査なんかだと、完全に匿名とはいえないので、見栄を張って「残留」とか答えちゃったのかも。なんて。
実際の選挙の投票については、完全に匿名が保証されていますから。
あ、でも、出口調査では皆正直に答えたみたいやなあ。
もう投票しちゃったから、今さら見栄張っても仕方がないってなったのかな?
もしくはやっぱり、メディアの事前調査のサンプルの取り方に偏りがあった、つまり、メディアにバイアスがかかっていたという事なのでしょうか。
できれば、英国のメディアには中立を貫いていて欲しいと願っているのですが、メディアに偏りがない社会というのは、もはや絶滅種なのかもしれませんね。
残念な事です。
40歳代ランキング
にほんブログ村
にほんブログ村
No comments:
Post a Comment