Thursday 5 December 2019

内政不干渉は無理でも、せめて喧嘩両成敗としてほしい。

ミャンマーの、イスラム系少数民族、ロヒンギャ問題で、ミャンマーがアフリカの小国、ガンビアから訴えられた事をうけ、ミャンマーのアウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相が、オランダ・ハーグの国際司法裁判所に出廷し、ロヒンギャに対するジェノサイド(民族大虐殺)の疑惑に反論する計画に対して、ミャンマー国内での支持が広がっているそうです。

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https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191204-00000017-nna_kyodo-asia

【ミャンマー】スー・チー氏の出廷、国民から幅広い支持


 ミャンマーのアウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相が、10~12日に国際司法裁判所(ICJ、オランダ・ハーグ)に出廷する計画に対して、国内での支持が広がっている。スー・チー氏自らが、イスラム教徒少数民族ロヒンギャに対するジェノサイド(民族大虐殺)の疑惑に反論することに、国内の少数民族武装勢力や、国軍のほか、イスラム教徒団体も賛意を表明している。

 北東部シャン州ワ自治管区の事実上の与党であるワ州連合党(UWSP)は11月27日、自治管区政府、党の軍事部門であるワ州連合軍(UWSA)と連名で声明を発表した。スー・チー氏の出廷を「ミャンマーの尊厳を守るために、弁明してくれることを誇りに感じている」と評価した。ロヒンギャの迫害が行われたとされる西部ラカイン州の状況について「複雑な問題で、200年前にさかのぼる歴史に根ざしている」と指摘。「偏見からくる行動や不適切な国際的な介入は、さらなる不安定や混乱を招く」と裁判を批判した。

 ICJには、西アフリカ・ガンビアが11月11日、イスラム協力機構(OIC)を代表して提訴した。しかし、ミャンマーのイスラム教団体である「ミャンマー・イスラム教徒国家問題機構(Ma-Ah-Pha)」は同28日に声明で、スー・チー氏への全面的な支持を表明した。

 虐殺への関与が疑われる国軍も、スー・チー氏の出廷に賛意を示し、政府と全面的に協力していく方針だ。国軍は、改憲問題などの内政ではスー・チー氏と対立している。

 ■ヤンゴン中心部で集会も

 イレブン電子版によれば、最大都市ヤンゴンのマハバンドゥーラ公園では12月1日、数千人がスー・チー氏の出廷を支持する集会を開き、「スー・チー氏とともに」とシュプレヒコールを繰り返した。ヤンゴン管区のピョー・ミン・テイン首相や議員も出席した。国内旅行会社は、スー・チー氏が出廷する公聴会を傍聴するためオランダに渡航する国民向けに、割引ツアーの販売を始めている。

 一方で、アラカン国民党(ANP)のペ・タン下院議員は、「国の指導者が法廷で反論することには賛成できない」として、法律の専門家に任せるべきだとの意見を表明している。


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ここで無視してはいけない事実は、ロヒンギャはミャンマーだけでなく、バングラデシュからも、インドからも嫌われているということ。

周辺諸国がこぞって彼らを嫌っているわけです。

もしかしたらロヒンギャという人達は、周りと軋轢をおこしやすい人達なのかもしれません。
もしくは、この問題に便乗して、ロヒンギャを名乗る「偽ロヒンギャ」が難民の中にまぎれこみ、周辺諸国と軋轢を起こしているのかもしれません。

そして、彼らの味方をしているのは、普段彼らとは交流のない、遠くにある国ばかり。

声の大きい弱者=ロヒンギャの声だけを聞いて、上手く自分を説明できないいじめっ子=ミャンマーを責めているのです。

なぜ、ロヒンギャが嫌われているのかという理由を突き止めようとせず、ただ、声の大きい弱者の言い分だけを聞いて、ミャンマーを責めているのです。

これは、ロヒンギャのPRの上手さと、ミャンマー(特に国軍)のPRの下手さという問題もあると思うのですが、これが、ミャンマーの人にしてみれば、不公平なことこの上ない。

遠くから上っ面しかみていない国際社会がロヒンギャの肩を持てば持つほど、ミャンマー国民が頑なになって、さらにロヒンギャを嫌うという悪循環が起こっていると思います。

こんな風に、国際社会が一国の問題に口を挟むのは、越権行為なのではないかなあ。
なんとなく、西欧諸国の傲慢さを感じます。

ASEANには、政治的には色々な問題を抱えた国々が加盟していますが、「内政不干渉」ということで、なあなあと上手くやっています。

というか、ASEANが「内政不干渉」という牙城を崩したら、きっと、やっていけないでしょう。

「内政不干渉」であるからこそ、それなりに友好的な協力体制を確立できたわけで、そのあたりにアジアの奥ゆかしさを感じます。

それに対して、持ち前の正義感と傲慢さで、他人の領域にズカズカと土足で踏み込む西欧諸国。

「アジアだからって、バカにしてるんじゃない?」なんて、少しひねくれた見方さえしていまいます。

自分達(西欧諸国)の方が優れてるんだから、我々の言う事は常に正しい。
アジアの小国は(アジアより優れている)西欧諸国の言う事を聞くべきだ。

という態度だと思うわけです。

いつも夫婦喧嘩が耐えない夫婦がいたとして、夫が妻を殴った。
近所の人は、この夫婦の実情をよく知っているので、特に何も干渉しない。

そこへ、隣町から来たお金持ちが、
「どんな事情があっても、夫が妻を殴ってはいけない。」
「我々の方が金持ちなんだから、我々の考え方が正しい。あなたたち夫婦は、我々の言う事を聞くべきだ!」と主張しているような感じです。

確かに、近所の人はちょっと冷たい。

どんな理由があるにせよ、夫が妻を殴るっていうのは、見逃してよいことでもありません。

でも、隣町のお金持ちは、ちょっとウザイ。

ワタシとしては、「どんな事情があっても、夫が妻を殴ってはいけない。」という部分は賛同できるけれども、「我々の方が金持ちなんだから、我々の考え方が正しい。あなたたち夫婦は、我々の言う事を聞くべきだ!」という部分は賛同できないのですよ。

せめて、喧嘩両成敗。

両方の意見を聞いて、その上で客観的に判断すべきだと思うのです。


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