Tuesday, 30 April 2019

日本はブラック企業パラダイス

さて、先日は正社員のお給料と企業規模の関係を日英比較してみました。

その中で、雇用の流動性が企業の採用活動に与える影響について考えつつ、
ふと、思いました。

雇用の流動性が高い社会では、ブラック企業は存在するのでしょうか?

結論から言いますと、答えは Yes です。

ブラック企業が存在しないなんて、そんなユートピアみたいな社会はありません。

どんな社会にも、搾取する側と搾取される側が存在するのです。

残念ながら、それが現実です。

なのでもちろん、英国にもブラック企業は存在します。

でもやっぱり、英国は、日本ほどブラック企業パラダイスではないと思う。

だって、雇用の流動性が高い社会では、労働者の退職への心理的ハードルが低い。
なので、ブラックな企業からは、人がどんどん辞めるのです。

じゃあ、ブラック企業はどうやって労働者を確保しているのか?

それはずばり、ワークパーミット(労働許可証)をエサに外国人を安く雇うか、
ワーキングホリデーなどビザステータスの弱い人を買い叩くか、
さらには、不法移民を違法に雇うか。

英国の、ワークパーミット(労働許可証)は、雇用主がスポンサーとなって申請します。
発行された労働許可証は、スポンサーをした雇用主についてのみ有効で、
転職の自由はありません。

永住権を申請する権利が発生するまでの5年間は、
労働許可証をとってくれた会社で働かなければならないのです。

そして、簡単に労働許可証のスポンサーをオファーしてくれるような会社は、
ブラックな匂いがプンプンします。

労働許可証をエサに、安いお給料で馬車馬の様に働かせられるかもしれません。

5年間の滅私奉公です。

また、ワーキングホリデーなど期間限定のビザの人は、
特にビザの残存期間が短くなってくると、選択の余地がなくなり、
ブラック企業にひっかかてしまうこともあるようです

不法移民の違法就労については、まあ、言うまでもないですね。
ブラックになるべくしてなってるというか。。。

英国では、それ以外の場合では、ブラック企業にしがみつく理由がありませんので、
日本のようにブラック企業パラダイスにはなってないかなあ。

いざとなったら、生活保護もあるし。

でもやっぱり、生活保護には頼らず、ちゃんと仕事して
キャリアを身につけたいという若者がいて、
そういう若者が、あれれっと引っかかってしまう事はありますね。

でも、英国の若者は、ヤバイと思ったらさっさと逃げるので、
日本に比べたら、ブラック企業の経営を存続させるのは難しいと思います。


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日本の経済関係のニュースを読んでいて、しみじみ思います。

日本の正規社員と非正規社員の格差って、あまりにもヒドイ。

では、外国ではどうなのか?

ワタシは、英国の事しか知りませんので、他の外国の事は何も言えませんが、
とりあえず、日英の雇用環境や税制の違いについて比較してみました。

サラリーマン手取り金額日英比較(2019年)

日本の税制と雇用格差

正社員と非正規社員の待遇差、日英比較してみる


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Monday, 29 April 2019

正社員のお給料と企業規模の関係を、日英比較してみよう。

日英比較記事、第四弾。

サラリーマン手取り金額日英比較(2019年)
日本の税制と雇用格差
正社員と非正規社員の待遇差、日英比較してみる

正社員と非正規社員の待遇差の続いて、今回は、立場は同じ正社員の場合、
企業規模と待遇の相関関係について比較してみようと思います。

日本には、正社員と非正規社員という大きな雇用格差がありますが、
それに加えて、同じ正社員でも企業規模の差による賃金格差が大きいです。

同じような職種の正社員でも、大企業と中小企業では
大企業の賃金の方が、かなり高く設定されていますね。

日本では、大企業のお給料は、中小企業よりも高いのです

英国でも、もちろん職務内容の違いによる賃金格差は大きいです。

例えば、弁護士事務所の弁護士とパラリーガルでは、
10倍以上のお給料の差があります。

最近、日本でも大企業の役員報酬の高さが問題になっていますが、
会社のトップと平社員の賃金差が10倍、20倍というのは、
英国では普通に見られることです。

では、同じ業務をしている場合はどうか?

その企業の業種によって、多少上下するのですが、
(例えば、同じ一般事務でも、金融の方がお給料が高い傾向にある)
企業規模による賃金の差は、日本とは逆の動きをしているという印象です。

つまり英国では、大企業のお給料は、中小企業よりも低めの傾向にあります。
(役員やフロントオフィスは除く。)

その理由は、英国の雇用の流動性の高さにあると思います。

雇用の流動性が高いジョブマーケットでは、従業員を確保するために、
企業に何らかの魅力が必要となるのです。

誰もが名前を知ってるような大企業の場合、そこで働きたい人が沢山いるので、
少々お給料が低くても、従業員を確保することができます。

働く側にとっては、そこで数年働けば履歴書の見栄えが良くなるので、
つまり、後々の転職が有利になるので、お給料の提示額が少々低くても
なんとか潜り込もうとするわけですね。

大企業側としては、人を集めるのは簡単でも、すぐ辞められては困ります。
そうやって確保した従業員には、長く勤めてもらわなければなりません。

その為に企業が何をやるかというと、福利厚生を手厚くするのです。

人間って面白いもので、お給料的には少々見劣りしても、
お金以外の利益を享受する事に慣れてしまうと、
その上に胡坐をかいてしまって、動きたくなくなるのです。

なので英国の大企業は、お給料を低めに設定し、
福利厚生を手厚くする傾向にあると思います。

逆に、小さな会社は、最初に提示するお給料を高く設定する傾向にありますね。

そして、福利厚生は会社によってバラバラです。

大企業よりも見栄えの良い、ステキな福利厚生を用意している会社もあれば、
福利厚生の分もお給料に上乗せしましたっていう会社もある。

総じて感じるのは、同じような職種だったら、小さい会社の方がお給料は高い。

何故なら、小さい会社は人材を確保するのが大変なので、
取り急ぎ、目先のお給料を高くして人材の確保しようとするからです。

あともう一つ、大企業の方が給与提示額が低い理由に、
大企業は、潰れる確率が低い事があげられます。

お給料が良いからと喜んで小さな会社に入っても、
その会社が潰れてしまったら元も子もないですからね。

なので、大企業は給与額と引き換えに、
雇用の安定を供給していると言えるのです。

働く側としてとしては、履歴書を取るか、お金を取るか。
もしくは、転職志向でない場合は、雇用の安定を取るか、お金を取るか。

この二者択一となっているのです。

「大企業の方が給与が低い」

ここでも、Permanent vs Temp /Contractor の場合と同じように、
安定 vs お金 という力学が働いています。

そもそも、日本のように、大企業の正社員が安定も高収入も独り占め
している状態がおかしいのです。

日本でも、転職市場に於いては、一部のベンチャー企業が、
大企業よりも高い給与を提示してヘッドハンティングしているかと思います。

今後、正社員の解雇規制が緩和されて、雇用の流動性が高まれば、
この傾向が、より顕著となるかもしれません。

個人的には、そうなって欲しいと思います。

現在の日本のような、大企業の正社員の一人勝ち状態は不健康ですよ。

ABBAの歌に "The Winner Takes It All" っていうのがありますが、
まさにこの事ですな。

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日本の経済関係のニュースを読んでいて、しみじみ思います。

日本の正規社員と非正規社員の格差って、あまりにもヒドイ。

では、外国ではどうなのか?

ワタシは、英国の事しか知りませんので、他の外国の事は何も言えませんが、
とりあえず、日英の雇用環境や税制の違いについて比較してみました。

サラリーマン手取り金額日英比較(2019年)

日本の税制と雇用格差

正社員と非正規社員の待遇差、日英比較してみる


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Saturday, 27 April 2019

正社員と非正規社員の待遇差、日英比較してみる

日英比較記事、第三弾です。

第一弾と第二弾。
サラリーマン手取り金額日英比較(2019年)
日本の税制と雇用格差

日本では、一般的に会社で働く人たちの身分は、
雇用形態により、ざっくりと下記のように分類されます。

正社員

非正規 
  • 契約社員
  • パートタイム/アルバイト
  • 派遣

対して、英国では、ざっくりこんな感じです。

直接雇用
  • Permanent (いわゆる日本の正社員)
  • Fixed Term(期間限定社員。日本の契約社員に近い)
間接雇用
  • Contractor (個人事業主)
  • Temp Staff (派遣)
英国では、パートタイムという雇用形態は存在せず、
それぞれの雇用形態でフルタイムとパートタイムがあります。

さて、会社で働いている人たちの「待遇」について話をする場合に
主なトピックはこんな感じではないでしょうか。
  • 給与
  • 交通費
  • ボーナス
  • 有給休暇
  • 福利厚生
  • 精神的負担
  • 解雇のしやすさ
これら一つ一つについて、日英比較をしてみようと思います。
  • 給与
英国
Permanent:比較的低い。(上層部は例外)
Fixed Term:比較的低い。
Contractor :高い。
Temporary Staff :まあまあ高い。

日本
正社員:高い
契約社員:比較的低い。
パートタイム/アルバイト:低い。
派遣:比較的低い。

  • 交通費
英国
Permanent:支給されない。
Fixed Term:支給されない。
Contractor 支給されないけど、税金の申告の際経費で落とせる。
Temporary Staff 支給されない。

日本
正社員:支給される。
契約社員:支給される。
パートタイム/アルバイト:支給される。
派遣:支給されない事が多い。

  • ボーナス
英国
Permanent:上層部やフロントオフィスは高い。バックオフィスは低い。
Fixed Term:低い。
Contractor :無し。もしくは、プロジェクトが終われば特別ボーナス。
Temporary Staff :無し。

日本
正社員:高い。
契約社員:低い。
パートタイム/アルバイト:無し、もしくは寸志程度。
派遣:無し。

  • 有給休暇
英国
Permanent:有り。
Fixed Term:有り。
Contractor :無し。
Temporary Staff :有(有給休暇で休んだ日の分のお給料は派遣会社が出してくれる)

日本
正社員:有り。
契約社員:有り。
パートタイム/アルバイト:一部有り。(働く時間が少ない人は無し)
派遣:有り。(法的にはあるはず。)

  • 福利厚生
英国
Permanent:有り。
Fixed Term:有り。
Contractor :無し。
Temporary Staff :無し。(派遣会社が福利厚生やってる場合は有り。)

日本
正社員:有り。
契約社員:有り。
パートタイム/アルバイト:一部有り?(働く時間が少ない人は無し)
派遣:無し。(派遣会社が福利厚生やってる場合は有り。)
  • 精神的負担
英国
Permanent:上層部やフロントオフィスは成果主義。
      バックオフィスは、時と場合による。
Fixed Term:そんなに成果は求められていないと思う。
      契約期間が満了したらあっさり切られてしまうので、
      人によってはそれがストレスかもしれない。
Contractor :成果主義。
Temporary Staff :時と場合による。

日本
正社員:滅私奉公。
契約社員:人による。正社員の座をエサに滅私奉公という場合も。
パートタイム/アルバイト:人によるけど、一番気楽なのでは?
派遣:人による。正社員の座をエサに滅私奉公という場合も。

  • 解雇のしやすさ
英国
Permanent:比較的解雇が難しい。
Fixed Term:契約期間が満了したらあっさりとサヨウナラ。
Contractor :理由はなんであれ、切るときはスパッとザクッと
Temporary Staff :理由はなんであれ、切るときはスパッとザクッと

日本
正社員:かなり難しい。
契約社員:契約期間満了という理由で比較的容易。
パートタイム/アルバイト:容易。
派遣:契約期間満了という理由で容易。


ワタシの独断と偏見で比較してみました。

こうやってみると、日本では正社員だけが、
給与もボーナスも高く、交通費もらえて福利厚生も充実していて
解雇もされにくいという、1人勝ちの状態です。

それに対して英国では、色々な雇用形態が、一長一短なのですよ。

例えば、ワタシの夫(ミャンマー人)は、ITエンジニアを生業としておりますが、
ITエンジニアのような職種の場合、お給料だけを考えたら、
Permanent よりも Contractor の方が、入ってくる金額は多くなります。

でも、Contractor は福利厚生もないし、安定もしていない。
結果を出さなければクビになる危険性が常にあって、精神的にもキツイ。

特に住宅ローンを抱えてるような場合、安定した収入が欲しいので
お給料が低くてもやっぱり Permanent を好む人が多いのです。

夫(ミャンマー人)も、目先のお金よりも安定を選びました。

まあ、Permanent でもクビになる時になりますが、
Contractor ほどダイナミックではありませんからね。

そしてついでに言いますと、英国の会社では、
Permanent の従業員は、Contractor が自分達と同じ仕事をしているのに、
お給料が高いという事を知っているので、
Contractor は、職場で仲良くしてもらえないというか、
肩身が狭いらしいです。

日本のでは、お給料が高い正社員が威張っていて、
お給料が低い非正規社員が肩身の狭い思いをしてますよね。

英国では相打ちなのに、日本では、正社員が圧勝です。

日本は、この正社員1人勝ち状態を何とかしないと、
今後、雇用格差が広がるばかりだと思います。


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日本の経済関係のニュースを読んでいて、しみじみ思います。

日本の正規社員と非正規社員の格差って、あまりにもヒドイ。

では、外国ではどうなのか?

ワタシは、英国の事しか知りませんので、他の外国の事は何も言えませんが、
とりあえず、日英の雇用環境や税制の違いについて比較してみました。

サラリーマン手取り金額日英比較(2019年)

日本の税制と雇用格差

正社員と非正規社員の待遇差、日英比較してみる

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Friday, 26 April 2019

日本の税制と雇用格差

ワタシは、もうかれこれ14年ほど英国で働いています。

渡英する前は、日本で6年ほど働いていました。
とは行っても、90年代の事ですので、今の日本の労働事情には
すっかり疎くなってしまっているのですが。

でも、日本の経済ニュースなんかをつらつらと見ていて、
特に、ここ数年問題になっている、非正規社員の雇い止めとか、
無期雇用への転換問題とか、そんなのを目にすると、
「なんだかなあ」と感じてしまうのです。

労働者、働いて賃金を得ますが、もらった賃金全部が
そのまままるまる労働者の懐に入るわけではありません。

汗水たらした働いて得た賃金の中から、
個人所得税や地方税を、政府(国や地方自治体)に納め、
健康保険や年金サービスを受けるための
社会保険料を支払っています。

政府にとっては、労働者が支払う税金や社会保険料というのは
大切な税収入の財源の一つなのです。

労働者が働いてくれない事には、その税収入を得ることはできません。
逆に、失業手当や生活保護など、公的資金を流出させる事になってしまいます。

つまり、政府が税収入を得るためには、そして支出を抑えるためには、
労働者の雇用対策と、給与水準の向上というのは必須なのです。


ワタシが、「なんだかなあ」と感じるのは、今の日本の政府は、
この二つに真剣に取り組んでいるようには見えないからです。

上述したように、ワタシは英国で働いて14年になりますが、
英国では日本に比べて、労働者の権利が保護されていると思います。

そして、最低賃金の設定を含め、給与水準がインフレスライドされています。

毎年、電車賃や公共料金が当然の様にインフレスライドで値上げされるのですが、
それにあわせて最低賃金もじわじわと上げられています。

企業も、インフレ率に合わせて昇給するところが殆どだと思います。

労働者側としては、インフレ率の昇給が無い=減給 とみなして
転職を考えるため、従業員確保の為には、
インフレスライドの昇給は必須なのですね。

これは、雇用に流動性があるから可能なことかもしれませんが。

そして、日本で非正規と呼ばれる雇用形態の人達、
英国ではTemp とか Contractorと呼びますが、彼らの給与水準は、
正社員(Permanent Employee)よりも高いのが一般的です。

雇用の安定がない分を、給与でカバーするという発想です。

それでは日本ではどうかと言いますと、
非正規の人達は給与水準が低く、雇用の安定も無い。
それに対して正社員は、給与が高く、雇用の安定もある。

この格差は、ひどすぎる。

格差がひどいから、一旦正社員の地位を獲得した人は、
それにすがりつくため、会社に滅私奉公をする。

会社側としたら、会社に滅私奉公してくれる正社員はある意味使い易いコマで、
長時間労働やサービス残業を強いて使い倒し、
それ以外のコマは、非正規社員を用いて安く使い捨てる、という感じですね。

日本という国は、国の政策が、企業の利益保護に向かっているように見えますね。

なので、個人向けの政策がどうしても、その場しのぎというか、
おざなりなものに見えてしまう。

この構図の原因として、政府と経団連の癒着が言及されますが、
日本政府が経団連と癒着しているのは、日本の法人税率が
国際的に見ても高かった事に起因すると思うのです。

日本では、個人所得税率が比較的低く、法人税率が高い。
よって、国にとっての、主な納税者は個人ではなく法人(特に大企業)。

なので、政府が打ち出す政策が大企業寄りになってしまうのですね。

しかし、近年、日本の法人税は下がっているようですね。

日本企業の国際競争力向上と、外資の日本国内への投資を促すためでしょうね。

そして、法人税を下げた分の税収を、個人所得税と消費税増税で
補おうとしているという所でしょうか。

もし、政府がそのような方向転換を目指しているならば、
企業に利益を出してもらう必要性が下がるので、
もっと労働者に寄り添った政策を打ち出すべきです。

労働者にもっと稼いでもらって、そこから税金徴収するのです。

大切なのは、最も税金を課したい対象に、
沢山稼いでもらえるような政策をとる事です。

法人税減税後も、今まで同様、大企業の言いなりの雇用政策を行って、
企業に儲けさたとしても、その利益から取れる税金は減ってるわけです。

そしてそれをカバーするために個人所得税と消費税をあげたとして、
労働者の賃金があがらない状態でそんな事をしたら、
生活保護に陥る労働者が増加するかもしれません。

そうなると、税収増どころか、支出増となり、
国庫は破綻してしまうと思います。

個人所得税と消費税の増税は、雇用対策とセットにすべきです。

労働者に沢山納めてもらうには、沢山稼いでもらわないといけないからです。

まずは、非正規雇用の人達の給与水準をあげる必要がありますね。

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最近、日本の経済関係のニュースを読んでいて、しみじみ思うのです。

日本の正規社員と非正規社員の格差って、あまりにもヒドイ。

では、外国ではどうなのか?

ワタシは、英国の事しか知りませんので、他の外国の事は何も言えませんが、
とりあえず、日英の雇用環境や税制の違いについて、色々と比較してみました。

サラリーマン手取り金額日英比較(2019年)

日本の税制と雇用格差

正社員と非正規社員の待遇差、日英比較してみる

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Thursday, 25 April 2019

サラリーマン手取り金額日英比較(2019年)

最近、日本の経済関係のニュースを読んでいて、しみじみ思います。

日本の正規社員と非正規社員の格差って、あまりにもヒドイ。

では、外国ではどうなのか?

ワタシは、英国の事しか知りませんので、他の外国の事は何も言えませんが、
とりあえず、日英の雇用環境や税制の違いについて比較してみました。

まずは、日本と英国のサラリーマン手取り金額を、
ざっくりと比較して見ようと思います。

日本で、年収800万とか900万以上が増税云々の文句がでてますので、
年収900万円のサラリーマン(給与所得者)について、比較したいと思います。

英国では、税引き前年収が日本円換算で900万円(6万ポンド)くらいだと、
所得税云々で約30%引かれて手取りは4万2千ポンド程度(630万円)。

日本では、税引き前年収が900万円くらいの人で、夫婦のみ子供なしの場合の
大体の手取りは630万くらいのようですので、
ここまでだけ見ると日本と英国の負担はそんなに変わらないように見えます。

1:日本では、子供を持つと税金が減る。

そして英国では、子供が何人いても税金の優遇はありません。
税引き前年収6万ポンド以上だと、実質児童手当ももらえません。
児童手当をもらった場合、その分所得税が調整(上乗せ)されます。

2:日本では、控除額に厚生年金が含まれる。

厚生年金の負担が高い高いと皆さん文句を言ってますが、
高い金額を支払うことにより、将来の年金が増えます。

今の水準ですと、大卒の新卒から定年まで働いた人は、
月20万円とかもらえますね。

公的年金でこの金額は、素晴らしい。
日本の年金制度が崩壊の危機なのも納得です。

英国でも、お給料から控除される額(30%)の一部は公的年金の財源となるため、
税金を納めた年数によって公的年金の金額が少しずつ増えていきます。
でも、英国の公的年金は、質素に生活するのに最低限必要な金額です。。
30年間納めてると満額もらえて、年間125万くらいの支給。

さらに年金を増やしたい場合は、401Kのような確定救出年金を
自分で拠出する必要があります。会社も補助してくれますが。

拠出分は、日本の iDeCo のように非課税となり、
一旦年金に拠出してしまうと原則55歳まで引き出すことはできません。

3:日本では、控除額に住民税も含まれる。

英国では、住民税は給与から天引きされません。
30%の控除額は、住民税を含まないのです。
39%引かれた後の手取りから、さらに住民税を支払います。

4:日本の消費税にあたるVAT (Value Added Tax) は20%。

所得税云々で30%引かれ、さらに確定拠出年金を拠出し、
その後さらに住民税まで払った後の金額が、自分で自由に使える「手取り」です。

でも、お金を使う際に、ダメ押しの税金、VAT(Value Added Tax) 。
日本の消費税にあたるものですが、英国のVATは20%。

日本では、消費税を10%に引き上げるということで、色々問題になってますが、
10%なんてカワイイもんです。英国では20%です

もうこうなったら、税金払うために働いてるようなものですね。

それでも、英国人は文句を言いません。

おそらくそれは、英国が社会民主主義国であるからだと思います。

資本主義国である日本に比べると、
英国では、社会保障制度が整っています。

収入がある時に支払う税金は死ぬほど高いけど、もし自分が失職した場合、
失業給付にあたる Job Seeker Allowance を受給するのに、
日本みたいに、雇用保険の支払い実績が必要とかいう条件はありません。

本当に働けなくなって経済的に困窮した場合、生活保護という手もあります。

前述した公的年金(30年間納付で満額、年間125万くらい)だって、
30年納付してなくて公的年金額が生活保護より低くなった場合は、
生活保護をもらうのです。

もしかしたら、将来自分が困るかもしれない。

その時に助けてもらうから、収入がある今、高額な税金を払うのは仕方がない。

そういう考え方ですね。

なぜ日本人が、日本の税制について文句タラタラなのか考えてみると、
日本は、税金が(英国ほどではないにしても)地味に高いのに、
社会保障の制度が今ひとつだからだと思います。

それならいっその事、アメリカのように徹底的に資本主義にすればよいのに、
それもできない。

中途半端な制度で財政を圧迫して税金を上げるから文句がでるんだろうなあ。

高い税金取るならば、使い方には気をつけてもらわないと困りますね。

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手取り以外にも、色々比較してみます。

サラリーマン手取り金額日英比較(2019年)

日本の税制と雇用格差

正社員と非正規社員の待遇差、日英比較してみる

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Tuesday, 23 April 2019

日本の相続税率は高い。これは是か非か?

ずいぶん前にインターネットで読んだ記事。

人々が欲張りだから居酒屋で酒が飲め、経済がうまくいく

この記事の結論は、最後の3段落にまとめられていると思います。

しかし、「欲張り」が良いと言っても「貧富の差」が良いとは限りません。「努力をした人が豊かになる」ならば皆が努力をするので良いのでしょうが、「運の良い人が豊かになる」のでは、皆が努力するようにはならないので、経済はうまくいかないでしょう。

極端な場合には、金持ちの子は苦労せず金持ちになり、貧しい人の子は教育が受けられないので貧しいままである、ということになりかねません。それは問題ですね。筆者としては、相続税をしっかり徴収するべきだと考えています。

努力した人が豊かになるのは良いことですが、その子が金持ちになる必要はありませんから、「相続税をしっかり徴収して、貧しい子供達に教育をしっかり施して、誰でも頑張れば豊かになれる国を作る」というが良いのではないでしょうか。」

この記事を読んでの感想が、う~ん。

申し訳ないですが、ワタシ、この記事には賛同できません。

人が欲張りになるのは、自分だけでなく、自分の子孫の為でもあると思うのです。

最近、子供のいない夫婦が増えていますが、子供がいない夫婦は往々にして、
自分たちが必要とする以上に財を蓄えようとしない。

お金のために一生懸命働いて、必要以上に財を蓄えようとする人たちって、
財産を残す相手、つまり、子供がいるのです。

なので、もし相続税を増やして自分がどんなに努力して稼いでも、
それが自分の子孫の幸せ、繁栄につながらないとなってしまえば、
この記事の筆者が言われる、共産主義世界のようになってしまうかもしれません。

自分のためだけにそれだけ頑張れるかって言ったら、
まあ、そういう人もいるかもしれませんが、
大部分の人たちは、自分の子供に不自由をさせたくなくて、
頑張って働くんですよ。

むしろ、人々のやる気を起こさせるためには、
相続税は軽減した方が良いと思うくらいです。

「蓄財は一代かぎりで皆平等に競争する」っていうのは聞こえは良いですが、
動物の、自分の遺伝子を受け継いだ子孫の繁栄を望むという
本能に反すると思うのです。

共産主義しかり、本能に反する政策って、
上手くいかないと思うのですよね。

日本って、中途半端に資本主義で所得税はそんなに高くないクセに、
相続税はやたらと高いですよね。

高収入の個人から個人所得税をガッポリ徴収している、
社会民主主義国である英国の方が、相続税に関しては寛大です。

でもワタシは、英国の方が正しい姿たと思います。

だって、相続税って、思いっきり二重課税じゃないですか。

冒頭の記事の著者は、金持ちの家に生まれた「運の良い人が豊かになる」
っていうのが不公平だという主張のようですが、
ワタシとしては、頑張って子孫のために蓄えた財産(所得税支払い済み)に
再度課税するなんて、それこそ不公平だと思います。

Saturday, 20 April 2019

「働き方改革」の名のもと、罫線オジサンに宣戦布告します。

近年、ゆとり教育を受けて育った若者が会社に入社するようになり、

「これ、ボクの仕事っすか?」

業務指示に対して、こう返してくる若者の扱いに、
困ってしまって「ワンワンワワン」という中年。

という構図がよく見られるようですね。

「上司の指示には疑問を持たず服従」というバブル世代サラリーマン。

「万年下っ端社員で、部下を教育した経験がない」まま
中年になってしまった氷河期世代サラリーマン。

同じ中年と言っても、毛色は少々異なりますが、
困ってしまって「ワンワンワワン」には変わりがないようですが。

でも、ワタシは思うのです。

昨今、巷で問題になっている「働き方改革」のために必要なのは、

「これボクの仕事っすか?」という視点ではないかと。



上司から仕事を一つ指示されました。それに対して、

「これワタシの仕事っすか?」と言いたくなるのは、こういう時です。
  • ちょっと無茶ぶり?
  • ただでさえ忙しいのに。
  • 他にやる人いないの?
  • だいたい、その仕事、そんなに重要?
さて、これらを一つずつ見ていくと、

  • ちょっと無茶ぶり

→ 職務ランク(給与ランク)・職務内容に合致しているのか?
 つまり、それだけの仕事をさせるに見合ったお給料を払っているのか?
 ジョブ・ディスクリプションの範囲内か?

  • ただでさえ忙しいのに。

→ 仕事量は適正か?
 部下の仕事量を把握しているのか?
 残業させる場合になった場合は残業代が払えるのか?
  • 他にやる人いないの?
→ 職務ランク(給与ランク)・職務内容・仕事量を総合的にみて、
 他にもっと適任者はいないのか?

ここまでは、管理職の管理能力の問題ですね。

そもそも、管理職の仕事は、部下を管理する事なんですから、
適正に仕事を割り当てられないという事は、管理職の能力不足です。

でも、それより何より重要なのが、
  • だいたい、その仕事、そんなに重要?
→そもそも、その仕事は本当に必要なのか?
 さして重要でもない、無駄な仕事を部下にさせていないか?

まずは、そこを検討する必要があると思います。

つまり、「これワタシの仕事っすか?」という質問は、

適正な仕事の割振りがなされているか?
その仕事は、本当に必要なのか?

という、二つの意味がこもった質問なのです。

「働き方改革」を進める上では、
特に、二番目の質問が重要になると思います。

日本の、特にバブル世代の「上司の指示には疑問を持たず服従」オジサンたちには、
ここらへんの意識を改革してもらう必要があると思うのです。

そして、「上司の指示には疑問を持たず服従」オジサンの共通点は、
「資料に挿入された図表の罫線の書式にこだわる」ことなんですよね。

ワタシは個人的に、こういうオジサンを罫線オジサンと呼んでいるのですが、

あんた達、無意味な仕事を増やしてることを自覚してるのか!

こういうオジサンに限って、
「罫線を直すなんて一分でできる」って言うんですよ。

でもね、罫線を直す事自体は一分もかからないかもしれないけど、
ファイル開けて、該当箇所にいって、罫線なおして、再印刷してってやってたら、、、

一分ではできません!

最低でも、2~3分はかかります。

10回やったら20~30分。20回やったら40~60分。

それは小さな訂正ですが、チリも積もると一時間にもなるのです。

そして、それを訂正しなかったと言って、
何人の他人が困るのでしょう?

数字が間違ってるとか、言い回しが誤解を与えるとか、
そういう内容を訂正するのではなくて、単なる、罫線の太さですよ!

ワタシは、「働き方改革」の名の下に、罫線オジサンに宣戦布告いたします!

自分の気分で、部下の仕事を無意味に増やすのは止めてください!

Thursday, 18 April 2019

新卒で就職した会社の思い出(1)就職活動

良くも悪くも、昭和な会社でした。

ワタシが大学を卒業をしたのは、確か1995年3月だったかなあ。
大分前の事だから、忘れちゃったよ。

でも、唯一つ忘れないのは、ワタシが就職活動をした1994年は、
今、話題になっている、就職氷河期がちょうどはじまった頃だったという事。

確か、ワタシの3年先輩くらいまではかなり売り手市場だったけれど、
2年先輩くらいの頃から、ちょっと雲行きが怪しくなり、
1年先輩の時には、さらに怪しくなり、
ワタシが就職活動した年は、出生数が多い年であった事もあいまって、
「最悪の年」だといわれていました。

でも、結局の所、フタを開けてみたら、
ワタシの年が「最悪の年」だったのは、それ以前と比べての事で、
その後、数年間「最悪の年」が続いたのですが。

まあ、それは置いといて。

その、当時としては「最悪の年」に、さらに輪をかけて、
「4大卒女子」という最悪のスペックであったワタシ。

就職活動は、人生始めての左折挫折であったといって過言ではありません。

それまでは、つまり学生時代は、まじめに勉強して良い成績をとっていれば、
男女なんて関係ありませんでした。

でも、就職活動では、ワタシより学歴も成績もイマヒトツなヤロウが、
野郎だという事だけで、良い会社に合格していくのですよ。

「世の中には、自分の努力ではどうしようもない事が存在する」

って事を、人生で初めて、身にしみて感じました。

それまで、その事を感じなかったのが、幸運だったのかもしれませんが。


というワケで、就職活動には苦労したのですが、
そこはまあ、「立ってる者は親でも使え」といいますか、
コネでも何でも、使えるものは、なんでもかんでも総動員して、
なんとか地元の中堅の会社に正社員として就職しました。

その会社が、まあ、なんとも昭和な会社だったのです。

そもそも、ワタシをコネで採用してくれたと言うこと自体が、昭和的でした。

昭和の終わり、バブル経済の頃なんかは、女子社員の採用には
コネが大きく幅を利かせていたんですよ。

特に商社などでは、採用された女子の大半は、
男性社員のお嫁さん候補でしたからね。

バブル経済の中、馬車馬のように働きまくる男性社員たちは、
忙しさのあまり、女の子と出会う機会がないので、
「それなら社内で見つけてください」と、
会社がお嫁さん候補を雇っていたのです。

当時、女子の就職に最強のスペックは、

適当に教養があって、見た目がよくて、身元のしっかりとしたお嬢さん。

学歴は、低すぎたら困るけど、高すぎる必要はない。
それよりも、身元のしっかりした女性が好まれたという印象があります。

だから、「コネならば、少なくとも身元がしっかりしているので安心。」
ということで、女子社員の採用には、コネがブイブイいわしてたのですよ。

思ったより長くなりそうなので、つづく。

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新卒で就職した会社の思い出

新卒で就職した会社の思い出(1)就職活動

新卒で就職した会社の思い出(2)当番色々

新卒で就職した会社の思い出(3)男子・女子

新卒で就職した会社の思い出(4)残業

新卒で就職した会社の思い出(5)出世競争

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Wednesday, 17 April 2019

「せっかくセミリタイアした」というプレッシャーに負けてるワタシ

毎日、いろいろとやりたいことが一杯あるのですよ。

でも、一日って、けっこう短いのね。

夕方になって、今日の一日を振りかえってみたら、
やろうと思っていた事の半分もできてない。

そんな時、「せっかくセミリタイアした」のに、
やりたいと思っていた事がなんにもできていない。

と、考えてしまって、アセってしまうワタシ。

「せっかくセミリタイアした」んだから、
アレもしなきゃ、コレもなきゃ、おまけにゆっくりもしなきゃ、というのは
一種、強迫観念に近いと思う。

よく考えてみたら、アレもしてコレもしてたら、
ゆっくする時間なんて、ないよねえ。

ゆっくりしてたら、アレしたりコレしたりする時間がなくなるし。

「せっかくセミリタイアした」というのが、
ちょっとプレッシャーになってるのかなあ。

多分、「せっかく」という言葉がいかんのやね。

ただたんに、「セミリタイア」したんやから、
ダラダラしてもいいし、何もできなかった一日があっても良いし、
やりたいことだけ、いっぱいやれた日があっても良いし。

型にはめちゃあ、いかんのです。

でも、どうしても、型にはめようとしてしまうんですね。

何か、自分の今の生活について、Insecure なものを感じているのかも。

フルタイムで働いたら、そのInsecurity は感じずにすむかもですが、
それは、日々の忙しさにかまけて、感覚がマヒしてるだけだしねえ。

時間に追われず、且つ、充実した時間を過ごすって、難しい。

まだまだ、修行が必要だなあ。

Tuesday, 16 April 2019

ワタシが新卒で就職した会社を辞めた時

新卒で就職した会社を辞めた時の思い出。

毎日毎日仕事に終われ、心も身体も疲労困憊していたワタシ。

こんな感じで定年まであと20年も働くなんて、
考えるだけで気が遠くなるように感じられ、
強く拒否反応を示すようになったワタシは、このままではいけないと、
とりあえず状況を変えなければと思い、退職しようと思いました。

転職先を決めないでの退職です。

退職後は、しばらく無職でブラブラするつもりで、
悩める子羊のワタシは、色々な働き方や行き方について
インターネットで読みあさっていました。

その時にはもう、家族にも宣言して賛成してもらい、
99パーセントすっかり退職するつもりになっていたのですが、
ある日、週に2日働いて5日休みという、一般的な正社員とは
正反対のパターンで働いている人についての記事を読んだのです。

そして、そういうのが、世間ではセミリタイアと呼ばれていると。

それもいいなあ。。。

そう思ったワタシは、それ以降、
色々なセミリタイアブログを訪問するようになりました。

セミリタイアブログの中には、セミリタイア準備中の方も多く、
たまに、そういう方々のブログが、

「今、まさに会社を辞めんとす。」

という状況の実況中継みたいになることがあります。



そんな実況中継ブログを読んでいると、はるか昔、
ワタシが初めて会社を辞めた時の事を思い出してしまいます。

ワタシが新卒で就職した会社を辞めたのは、2000年の7月、
約19年も前の事です。

その年の夏から英国へ語学留学しようと決意していたワタシは、
年明け早々から、いつ、上司に退職の意を伝えようかと悩んでいました。

なるべく早く、と思うのですが、イザ上司を目の前にすると、勇気がでません。

毎日毎日、会社から帰ってきては、

「ああ、今日も言えなかった。。。」

という日々がつづいていました。

退職の意を伝えるのって、ホント、愛の告白くらい勇気がいるんですよ。

ある日とうとう、上司と二人きりになったタイミングで、
「今だ!」と思い、その話題を切り出しました。

その日のスッキリとした気分と言ったら!

長年の便秘が解消したような気分でした。

約19年経った今、セミリタイア(準備中)ブログで退職実況中継を読み、
そんな、はるか昔の自分を思い出しているワタシ。

昔を懐かしむと共に、今、まさに会社を辞めようと思いながらも、
なかなか言い出せずに悩んでいる方々に、エールを送りたい気持ちです。

日本社会は、会社員生活をドロップアウトする人間に冷たいですが、
ワタシは、周囲の声に惑わされず、自分の選んだ道を進む人達を応援しています。

Monday, 15 April 2019

Halal investment fund

夫(ミャンマー人)は、新しいモノ好きです。

どうやら彼は、少ない手持ち資金を少しでも増やそうと、
ちょこちょこ、投資をしているようなのですが、その際に
「一つのバスケットにすべてのタマゴを入れてはいけない」という、
投資の定石を守り、いろいろ分散投資に励んでおります。

分散投資と言いますと、ぱっと思いつくのが、インデックスファンドですね。
あと、アクティブファンドを、投資先によって色々と分散してみたり。

ところで、アクティブファンドに関しては、批判的な人も多いようですね。
特に、今の日本のアクティブファンドは、あまり利益を出していないようです。

でも、英国で購入できるアクティブファンドは、そんなに悪くないような気がします。

だって、投資のプロが、他人のお金を使ってやってるんですから、
素人がやるより、利益が出て当然だと思うのです。

他人をお金を使っているからダメだ、自分のお金じゃないから真剣にやってない
と言ってアクティブファンドを批判する人も居ますが、それは逆だと思うのです。

基本的に、投資にはギャンブルの要素がありますよね。

ギャンブルって、自分のお金を賭けてる場合は、欲がでてきて判断力が鈍るんですが、
他人のお金を賭けてる場合って、かなり冷静に判断できるんです。

なので、投資のプロが、他人のお金を使ってっていうのは、
良い結果が出る場合もあると思うのですよ。

まあそんな感じで、インデックスファンドとアクティブファンドを
適当に取り混ぜて、あとは、株式と債券に分けてみたり、
株式投資の中でも、日本株と米国株と新興国株に分散したり。

新しいモノとして、Peer to Peer lending
 (日本のソーシャルレンディングみたいなの?)ってのもあります。

新しいモノ好きの夫は、そういうものを色々と
どこからともなく見つけ出して、分散投資しているのですが、
先日、面白いものを見つけてきました。


~~~~~

夫(ミャンマー人):ほら。こんなのを見つけたので、少し投資してみたんだ。

その名も、Halal investment fund (ハラルファンド)!

私:えええ。なんwじゃそりゃ。豚肉ビジネスには投資しないとか?

夫:。。。確かに、豚肉ビジネスには投資しないと思うけど。。。
それだけじゃなくて、人道的にダメなビジネスには投資しないファンドなんだよ。

私;ほおお。それは面白い。どんな会社に投資しているの?

夫:HSBCに投資してるね。Facebookもあるなあ。
Facebookって、人道的にOKな会社だったっけ?

あ、あとは。それも現物

私:GOOD! そうやんねえ。やっぱり金が一番よねえ。

~~~~~

Halal investment fund (ハラルファンド)

イスラム教のシャリア法に沿った投資を行うファンドのようです。

Facebookに投資しているのは、かなり意義ありな感じもするのですが、
かなりの割合を、金(現物)に投資しているようで、かなり納得です。

どんどん増えるイスラム教徒人口。

2010年時点で、イスラム教徒はキリスト教徒(21.7億人)に次ぐ16億人を数え、
世界総人口に対する比率は、23.4%に上ります。

金融機関としては、放っておける数ではありません。

イスラム教徒を顧客に取り込むために、色々な新商品を打ち出しているようです。

Sunday, 14 April 2019

日本のテレビ番組は面白くない?

先日、英国のテレビ番組は面白くない?にて、
一部の在英日本人に不評な英国テレビ番組を弁護しました。

なぜなら、ワタシ個人としては、日本のテレビ番組よりも
英国のテレビ番組のほうが好きだからです。

もちろん、日本のドラマは演出とかも凝っていて、ストーリーも面白い。
NetFlix 「深夜食堂」が始まったときは、一気に全話見てしまいました。

でも、日本のバラエティー番組はいただけないと思うのです。

いや、面白いことは面白いのですが、
あの、笑うところをテロップで流すのはやめて欲しい。

笑うところくらい、自分で決めさせてください。

あれは、出演者の滑舌が悪いから、ごまかすために流してるのでしょうか?

もしくは、あれがないと番組にメリハリがなくなって面白くなくなるのかなあ?

どちらにしても、芸人さんの力が足りないからテロップでごまかしているのか?
と、穿った見方をしてしまいます。

あと、平日朝8時半くらいからやってるモーニングショーも、ちょっと不満。

平日の朝、会社員が出勤した後の時間帯っていのは、
だらけた感じの枠であるのは理解しております。

英国でも、平日朝10時くらいからのモーニングショーは、
けっこうユルユルというか、くだらないものが多いです。

でもあの、世間を騒がせるような大事件が一つ起こったら、
こぞって各局、同じ事件を特集するのは、いかがなものかと。

まあ、大事件だったら各局それを特集したいのは分かりますが、
その間に、比較的小さなニュース、例えば新政策導入の決定とか、
そういうニュースが、すっかり無視されてしまうのが問題だと思うのです。

政府としては、問題になりそうな政策の導入決定は、
世の中が大事件に夢中になってる間にやってしまえ、となりませんかねえ。

まあ、マスコミとしては、早朝(会社員が出勤する前)のニュースと、
夜10時くらいのニュースが本舞台でしょうから、
モーニングショーっていうのは、小舞台というか、
本舞台でない分、少し遊べるというか、
毛色の異なる表現方法でとれる場所なのかもしれませんね。

個人的には、リポータ-が田舎町を探訪したりする小さなコーナーが好きなので、
モーニングショーすべてを否定するつもりはありませんが。

モーニングショーでは、ゆる~くやってる部分が一番面白いと感じてしまうのは、
ワタシだけなのでしょうか?

Saturday, 13 April 2019

英国のテレビ番組は面白くない?

在英日本人の中には、英国のテレビ番組は面白くない、
と文句を言う人達がちらほらといます。

英国にもNHKの受信料同様、TV Licence というものがあり、
一ヶ月約13ポンド(1900円くらい)なのですが、それを払いたくないと。

でも、個人的にはワタシ、英国のテレビはそんなに悪くないと思うのです。

確かに、英国のドラマは演出が地味かもしれません。

特にソープオペラと呼ばれる、ほぼ毎日放送している長寿連続ドラマは
バックグラウンドミュージックが皆無だし、前回までのあらすじもない。

引っ越してきたばかりの外国人からしたらチンプンカンプンで
初めは何が面白いのか、まったく分からないと思いますが、
これがまた、辛抱強く見てると、けっこう面白くなってくるのですよ。

ワタシ、Eastenders けっこう好きです。

クイズ番組にいたっては、日本で20年くらい前やってたようなスタイルの、
超難しい問題を早押しで答える、マニア系クイズ番組もまだまだやってます。
University Challenge なんて、タイトルからしてマニアックではありませんか。

しかし、英国のテレビ番組で特筆すべきは、
ドキュメンタリーやコメディー、トークショー、討論番組などの質の高さです。

BBCのドキュメンタリーは、時々NHKも購入して日本で放送してますよね。

日本で放送する時は、ナレーションを吹替しているようで残念なのですが、
英国には、伝説の自然ドキュメンタリーナレーター、

David Attenborough 氏 (デイヴィッド・アッテンバラ氏)

という方がおりまして、英国では、子供から老人まで彼の声に夢中です。

例えるなら、アニメ「日本昔ばなし」の声優さん二人の声みたいな感じ。

もし入手できれば、一度是非、BBC自然ドキュメンタリーを
デイビッド・アッテンバラ氏の声+字幕でご覧ください。

もう、吹替バージョンは見られません。

もちろん、NHKで吹替されているナレーターさんも上手なのですが、
やっぱりデイヴィッドには勝てない。。。

さて、討論番組では、先日少し触れた、Question Time が定番でしょうか。

これを見ていると、英国の一般市民って、テレビカメラの前でも臆することなく、
しっかりと自分の意見を述べるなあと、関心してしまいます

もちろんパネラーの方々が繰り広げる討論も興味深い。

そして、英国と言えばアンティーク!
プロによるアンティーク鑑定ショーなんてのは、英国では定番です。
Antiques Roadshow とか。Cash in the Attic とか。
日本の「なんでも鑑定団」は、この二つを足して2で割ったものやと思う。

その他、英国で一時、雨後の筍のように出現したセレブシェフによる料理番組や、
素人が料理の腕前を競う料理コンペショー、
芸能人が社交ダンスに挑戦するバラエティーショーや、
少し前に流行ったリアリティーショー、オーディション番組など、
やわらかい番組も多数あります。

中には、日本にも似たようなものがある番組もあります。
でも、同じような番組でも、作り方が違うので、
日本のものとは少し感じが違いますね。

だから、英国在住の日本人には不評なのかもしれません。

でもやっぱり、ワタシ個人の意見としては、英国のテレビ番組は十分面白いと思うし、
TV Licence の一ヶ月約13ポンドが、特別、高いとは思いません。

むしろ、ワタシたちの支払うTV Licence が、
あの高品質なドキュメンタリーの資金源となっていると思うと、
払う価値があるものだと考えています。

Friday, 12 April 2019

資格が取れたら、セミリタイアをやめるか?

はやいもので、セミリタイアして、1年と2ヵ月が経ちました。

セミリタイア前は、働く時間を減らしたら退屈するかなあ、
と思っていたのですが、ところがどっこい、

全然退屈してません。

むしろ、セミリタイアしたらあれをやりたい、これをやりたいと
色々考えていた事が、まだ、殆どできていないという。

いったいワタシは、毎日何をやっているのでしょうか?

自分でもよく分かりません。

よくわからないけど、働いてなくても、一日は矢のように過ぎ去っていくのです。

まあ、その原因の一つは、資格試験の勉強にあるでしょう。

ワタクシ、何をトチ狂ったのか、40歳を越えた今になって、
ACCA(英国勅許公認会計士)という資格をめざして
勉強を始めてしまったのです。

もういい加減、脂の乗った中年のワタシが、それも、セミリタイアしたワタシが、
将来への夢や希望にあふれた若者に混じって、
英語に四苦八苦しながら、会計の勉強にいそしんでいるのです。

晴れて会計士の資格が取れた暁には、給与の高い仕事を得て
バリバリ働く将来の自分の姿を夢見ている若者に混じって、
すでに経理の仕事に就きながらも、それを半分うっちゃって(セミリタイアして)
半分以上趣味のような感じで勉強しているワタシ。

資格試験を目指す態度としては、不謹慎ですなあ。

でも、セミリタイアを決心して以来、「バリバリ働く」という文字は、
ワタシの人生の選択肢から脱落してしまいました。

今後も、ゆるーくしか働くつもりはありません。

でも、ACCA って、会計士なだけに、けっこう難しい資格試験なので、
もし、途中でドロップアウトしないで資格がとれてしまったら、
活用したくなるかもしれないなあ。

もし、そうなってしまったら、今のワタシの生活は、
「セミリタイア」ではなく、「資格試験勉強の為の休養期間」になってしまうなあ。

悩ましい。

まあ、資格を取るには少なくともあと3年くらいかかると思うので、
もし取れたら、その時に考えましょう。

ちなみに、今やってる科目は、

F9 Financial Management - 財務管理論

数式が一杯でてくる。それも、立方根とか累乗とか。
数学苦手なワタシとしては、けっこうキツイ。

科目によって、それぞれ違った難しさがあります。

それを一科目ずつ根気よくやっつけていくのが、けっこう楽しいのです。

Thursday, 11 April 2019

ヤンゴンの最低賃金日額(一日4,800チャット)で生活するチャレンジ

先日の記事:チャイルドレイバーと4,800チャット で、
ミャンマーの最低賃金日額(4800チャット;約360円)では
たとえ夫婦二人が共働きしたとしても、
子供がいる一家を養う事は難しいと思うと書きました。

それがどれくらい難しいのか、身を持って実感するために、

「ヤンゴンの最低賃金日額(4,800チャット)で生活するチャレンジ」

なるモノを、やってみようと思いつきました。

2019年4月現在のレートでは、4,800チャットの価値はこんな感じです。

4,800チャット≒  360円、3.2 USドル、2.5イギリスポンド

ただ、さすがに国によって物価の違いがありますので、
そのまま単純に為替変換した数値ではムリがあります。

こういう時に、世界の経済学者はビックマック指数なるモノを提唱し、
ビックマックの価格を使って各国の物価の比較をしていますが、
残念ながら、ミャンマーにマクドナルドはありません。

ロッテリアならありますが、ミャンマー人にとっては、
かなり割高な代物に成り下がっています。いや、成り上がっています。

そもそも、急速な経済発展の過渡期にある社会というものは、
エンゲル係数、特に外食費が高くなる傾向にありますし、
ミャンマーで最低賃金で生活している人々に、
頻繁に外食する余裕があるとは思えません。

ここはいっちょ、外食の値段の事は忘れて、
水1Lの値段を元に、物価スライドしようと思います。


ヤンゴンでは水1Lは大体300チャット。
最低賃金日額(4,800チャット)では、16本買えますね。

ロンドンだと水1Lは、だいたい70ペンスくらいでしょうか?
16本買ったら、11.2ポンドです。日本円にして約1600円。

夫(ミャンマー人)が言うには、ミャンマーの貧しい人々は、
ほぼ休みなしで毎日働いてるというのですが、
ちょっと信じられないのですが、ここは夫を信じましょう。

1ヶ月辺りの労働日数を平均して30日とします。

11.2ポンドx30日=336 ポンド(約4万9千円)

夫婦2人で働いたとして、月672ポンド(約9万7千円)。

日本の生活保護費の月額より、まだ低いですね。

ここから所得税などを差し引くのですが、
英国では、これくらいの所得の場合、非課税です。
日本でも、月5万円弱の給与所得には所得税はかかりませんよね。

ミャンマーでも、所得税の負担がそんなに重くないらしいので、
ちょっと乱暴ですが、所得税は無視します。

ここから家賃と光熱費を差し引きます。
いくらくらい引くのが妥当か。難しいところです。

ロンドンだと、子供がいる家族が住むようなフラットを借りるには、
安くても、一ヶ月1,000ポンドくらいかかるのですが、
それだと赤字になってしまいます。

英国では、家賃は収入の30%くらいが望ましいとされているので、
それくらいを家賃に持っていかれていると仮定して、

672 x30%=200ポンド。
そして、光熱費諸々で、100ポンド。

夫婦二人で、各々週6日働くという事で、交通費が必要です。
節約してバスを使うとして、一人一月約80ポンドx2=160ポンド。

さて、いくら残ったでしょうか。

672-200-100-160=212ポンド。

非常に大雑把ですが、これが、日々の食費や雑貨に使える金額です。

これを30で割ると、一日あたり約7ポンド(約1,000千円)。

この金額で、夫婦二人の食費や雑費をまかなう、題して:

「ヤンゴンの最低賃金日額(一日4,800チャット)で生活するチャレンジ」

英国換算値は、夫婦二人で 7ポンド/日と設定。

この金額で、家賃・公共料金・交通費を除く、日々の出費をまかないます。
主に、食費と雑費ですね。

交際費をここに入れてしまうと、とても非社交的に人間になってしまうので、
申し訳ないですが、交際費は含まない。

一日くらいだったら、買い物に行かなかったら出費ゼロになって、
あっさりと達成できてしまうので、チャレンジは一週間単位とします。

これで生活して、普通に生活した場合にかかる金額との差額を
チャリティーに寄付するというチャリティー活動はどうでしょうか?

この金額、めっちゃ適当に計算したから、
きっと色んなことろから反論がくると思うけどね。



ある日、ヤンゴン観光からホテルに戻っワタシの
ポケットの中から出てきたミャンマーチャット。



きちんと整理してみたらこんな感じに。
緑色の紙幣は1,000チャット札(約73円)。
それを10枚ずつ束にしたものが3つあるから、
これで30,000チャット(約2,200円)プラス小銭くらい。

ミャンマー最低賃金で働く人の、一週間分のお給料かなあ。

Wednesday, 10 April 2019

チャイルドレイバーと4,800チャット

4,800チャットとは、ミャンマーの最低賃金の日額です。

今のレートで、約350円。USドルで、3.2ドル。

ミャンマーの最低賃金で働く人達は、この中から家賃を払い、
電気代やら水道代やら電話代などを払って、残りで生活しているのでです。

ミャンマーの貧困層では、専業主婦なんて不可能だし、
子供も学校に行かないで働かないといけません。

そうやって、家族全員で一日働いて稼いだお金を集めて、
家賃をやらって電気代や水道代やらを支払って、
残ったお金で食べ物を買って夕食の材料を買ってきて、
残ったご飯は翌朝の朝ごはん。

そしてまた、家族全員、働きに出るのです。

国際機関などで、チャイルドレイバー(児童労働)問題を取り上げる中で、
児童労働のせいで、子供が就学機会を失っているなんて、
トンチンカンな事を言う人がいますが、
子供が学校に行けないのは児童労働のせいではありません。

親が貧乏だからです。

子供が働くのが違法だからと、雇い主を処罰して、
「あなた達、明日から仕事に行かなくてよいよ~」と子供達を解放したとして、
彼らが、次の日から学校に行けるでしょうか?

答えは、NO です。

彼らが、明日から仕事に行かなくてよいという事は、
明日から収入がなくなり、食べるにも困るようになるという事です。

それまで働いていた時間を、勉強に費やすなんてこと、
できるわけがありません。

親が子供を養えなくなって、ストリートチルドレンになるか、
最悪、売春組織に売り飛ばされてしまうかもしれません。

もちろん、子供が働くという事は問題ですが、
働く事によって、より悲惨な状況に陥る寸前の所で引っかかっているのです。

ワタシが思うに、現在の児童労働の最大の問題は、
違法であるがゆえに、賃金や労働時間などの法規制も何ももないまま、
マーケット自体がアンダーグラウンドに落ち込んでしまい、
子供の労働力が安く買い叩かれている事だと思うのです。

ここは一つ、ちょっと思い切って、児童労働の法規制を少し緩め、
最低賃金とか、最大労働時間とかを定めてみたらどうなんやろう。

子供を雇う事を合法化する事によって、子供の労働条件が、
今よりも Fair になるかもしれないと、思うのです。

う~ん。所詮、絵に描いたモチかなあ。

でも、親が貧乏で子供を養えない状況である限り、
今の状況を打破するには、これしか方法がないと思うのですよ。

だって、今のミャンマーの最低賃金だと、たとえ両親共働きしたとしても、
家族が暮らしていくのは難しいと思うから。


5,000チャット札の束(多分100枚。日本円で約37000円。)
最低賃金で働く人の、約4か月分のお給料。

Tuesday, 9 April 2019

ミャンマーに行くと貧乏性になるワタシ達夫婦

我が家は、夫(ミャンマー人)の里帰りの為、
年に一度くらいの割合で、ミャンマーを訪れます。

これがけっこう、ジミ~に家計に響いてきます。

まずは、英国からミャンマーって、けっこう(というか、かなり)遠い。

航空券代金がバカになりません。

大体、一人当たり往復で600ポンドを目標にフライトを探すのですが、
たいてい、600~700ポンドの間くらい。日本円で、9万円弱~10万円強。
600ポンド以下で買えたら、ラッキーって感じです。

航空券が、1人10万円が二人分で、20万円くらい。

それに加えて、滞在費。

ミャンマーでは、イギリスポンドから現地通貨への両替は難しいので、
あらかじめ、ロンドンで米ドルに両替して持参します。

一回の里帰りで、2,000~2,500ドルくらいかな。
ポンドにして1,500~2,000ポンド、日本円で25~30万円くらい。

ホテルは英国からオンラインで予約して別途クレジットカードで支払うので、
これは、純粋に現地で現金で使うお金です。

ちなみにホテルは、一泊60ドル(7千円)くらいを目標に探します。

そして、夫(ミャンマー人)は、普段母親に仕送りをしていないので、
里帰りの時に、余った米ドルは、夫の実家に置いていきます。

いくらくらい渡せてるのかなあ。

渡せる金額は、我々夫婦の豪遊具合によるのです。

豪遊!そう、豪遊なのです!

いくらサラリーマンとは言え、普段。先進国(英国)で稼いでるんだから、
里帰りした時ぐらいは、ドドーンと太っ腹に!

と、言いたいところなんですが、やっぱり所詮サラリーマン。

対して、夫の学生時代からの友人達は、ヤンゴンの中産階級。

その多くは、自営業。

つまり、社長さんたちです。

東南アジアの社長さんたちをなめてはいけません。

たとえ先進国に於いてであろうと、一介のサラリーマンでは、
彼らの経済力には到底太刀打ちできないのですよ。

なんてったって、恐怖の伝票ルーレットがありますし。。。

お金を払うバトルに連敗中の夫(ミャンマー人)

というワケで、ワタシ達夫婦は、ミャンマーではドドーンと太っ腹、
という考えを捨てました。

ドドーンと太っ腹になるなら、日本の方がよいかもしれません。

ミャンマーでは、節約旅を意識して、Value for Money を追求する、
貧乏性トラベラーになろうと思うのです。

そういう視点から見てみると、ミャンマーの物価って、
そんなに言うほど、安くはないのですよねえ。

東南アジアの中でも、貧乏な部類の国なのに。

最近は、日本人の若者バックパッカー達が、
アジア周遊にミャンマーを組込む事も増えてきているようです。

が、そんな、バックパッカーさん達にとって、
ミャンマーは、そんなに安い国ではありません。

むしろ、近隣の東南アジア諸国に比べたら、
ジミ~にちょい高って感じではないでしょうか?

どれくらい、ジミにちょい高かといいますと、
夫のお気に入りのお店、Nilar Biyani のチキンビリヤ二が、
一人前3,000チャット(約220円)でした。(2019年2月現在)


いやあ、これ、美味しいんですよ。
柔らかくて大きなチキンがゴロっと入ってて。
そんな美味しいビリヤニが220円ってのは、日本人にとっては安い。

確かに安いけど、劇的に安いって事はない。

日本でも、これくらいの料理は一人前1,000円~1,200円くらいで
食べられると思うのですよ。つまり、日本の5分の1から6分の一くらい。

一方、日本とミャンマーの最低賃金の差をみてみると、
ミャンマーの最低賃金は、日額4800チャット(約360円)。
日本の最低賃金は、全国平均874円、一日8時間労働なら約7000円。

と、最低賃金には20倍もの差があるのです!

なのでワタシとしては、これは日本人にとっては安いけど、
ミャンマー人にとっては、決して安いものではないと思うのですよ。

ちなみに、ヤンゴンの路線バス(Yango Bus Service :YBS) の料金が、
一回 200チャット(約15円)。

つまり、ビリヤニが路線バス料金の15倍するということです。

日本の路線バス料金が平均して230円くらいとして、
ビリヤニ一人前3,450円ですよ!

まあ、ビリヤニはミャンマー人にとっては高級料理である事は事実なので、
他のヌードルとかに比べたら高いものではあるのですが、
やっぱりワタシ、ミャンマーの物価はジミに高いと思うのです。

そんなジミ高な物価の中、最低賃金(日額4800チャット:360円)で
生活している、貧困層の生活は苦しいのです。

ワタシ達夫婦が、ミャンマーに行くと貧乏性になるといっても、
まだまだ甘っちょろいものなのです。

Monday, 8 April 2019

Microsoft Azure ー ITエンジニアはつらいよ。

夫(ミャンマー人)は、ITエンジニアを生業としています。

ITエンジニアらしく、カラーシャツとジーンズで会社に行きます。

でも会社には、Tシャツにショートパンツという、
さらにITエンジニアらしいいでたちの人々がいるらしく、
夫は敗北感を感じているようです。

でも、ミャンマー人は寒がりなので、
英国の、それもエアコンのきいた事務所で
Tシャツにショートパンツ姿で働くなんてムリなんです。

特にサーバールームなんて、キンキンにエアコンきかせてますから、
フリースとか着込んで行かないと寒くてやってられません。

夫は、ITのなかでもインフラ系のエンジニアなのです。

昔はプログラマーをやっていたのですが、
プログラマーって若い間しかできないんですよ。

体力的にも、ヒラメキ的にも。

なので、大抵のプログラマーは、中年に差し掛かる前に
今後の身の振り方を考えます。

おまけに夫は、ちょうどその年齢の頃に、
ドサクサにまぎれて、ミャンマーから英国に移住しました。

そして、英国でITエンジニアとして生き残るためには、
プログラマーを続けるのは得策ではない、と早々に見切りをつけました。

プログラミングって、長時間労働のハードワークだし、
IT環境され整っていれば、どこでもできる仕事がなので、
労働力単価の低い国に、アウトソースされる傾向にあるんですね。

プログラマーは、物理的に英国にいる必要はないのです。

英国に物理的にいる必要があるのは、
アウトソース先の尻をたたく役(プロジェクトマネージャー)か
ハードウェアのエンジニアか。

夫は、主にウェブサーバーなどのハードウェアを扱う、
ITインフラのエンジニアに転向したのです。

英国にあるハードウェアの面倒を見るためには、
英国に物理的に居る必要がありますからね。

と、思っていたのですが、ところがどっこい!

ここ数年、クラウドってもので出てきました。


クラウドっていうのは、フンワリした何かの中に
データをふわふわと浮かべてみたら、雲のように流れていって、
どんどん足しても、上手いこと収まるって言う、サービスですね。

ワタシの認識、間違ってる?

そんなクラウドサービスに、天下のマイクロソフトも乗り出したようです。

その名も、Microsoft Azure 

マイクロソフトの新しいクラウドサービスのようです。

今の時代、ITインフラはハードウェアさえ不要になったのです。

せっかく、地の利を活かして雇用の安定を得ようと
ハードウェアエンジニアになったのに。。。

悔しくて、ちゃぶ台ひっくりかえしてやりたい気持ちです。

でも、夫はその辺りワタシより大人だったようで。

なんかよくわからないけど、Azure とか言うものの、資格試験を受けています。

まずは、Azure管理者 /Azure Administrator Associate を取得し、
その後、Azureアーキテクト /Azure Solutions Architect Expert を狙っている様子。

ググッてみると、これらの資格保持者の給与額はけっこう高い。

夫の会社では、Azure管理者は必要だから、
資格取得にかかる資金の援助をしてもらえるそうですが
Azureアーキテクトは援助してもらえないみたい。

そこまでの高い資格保持者は必要ないというのと、
そんな資格とっちゃったら、他に転職される危険性が高まるから。

なかなかスルドイね。さすが、転職社会だ。

さて、このAzure、日本語ではどのような表記になるのかと
ググッてみましたが、そうやら日本語表記は定められていないようですね。

マイクロソフトのウェブサイトでは、Azure のままで押しに押してる。

それにしても、マイクロソフトのウェブサイトの日本語訳はひどいなあ。

かつて翻訳家を目指していたワタシとしては、読むに耐えぬものがある。



Sunday, 7 April 2019

禁酒目標の進捗具合はどんなもんかいな。(2019年第一四半期)

はやいもので、2019年もすでに3ヶ月がすぎました。

ここらへんで、2019年第一四半期の、
禁酒目標の進捗具合を振り返ってみようかと思います。

こまめに進捗状況を管理しておかないと、あとでエライ目にあるかもしれません。

6月頃になって「残り半年、毎日禁酒しないと目標達成できない」とか、

11月頃になって「残った日数すべて禁酒しても目標達成できない」とか、

そんな羽目には陥りたくないですから。

さて、ワタシの2019年の禁酒目標は、

休肝日260日。

週平均、5日の休肝日。

これが達成できたなら、もう誰にも、ワタシのことをアル中なんて呼ばせない。
(別に誰からも呼ばれてないけど。)

2019年第一四半期(1月~3月)の3ヶ月間は、13週間ありました。

目標休肝日数は、65日となります。

そして、同期間にワタシが達成した休肝日数は、63日!

惜しい!目標日数に2日足りず。

うん。そんなに悪くない。

12月25日とかに2日遅れだったら、ちょっとキツイけど、
今のうちなら、2日くらい挽回可能です!

次の四半期(4月~6月)で挽回を目指します~。

4月は異動シーズンで送別会やら歓迎会やらありますが、
イースターホリデーには旅行に行きたいですが、
ジューンブライドになる友人の結婚式もありますが、
これからどんどん日が長くなって、
仕事の後のパブで一杯が増えそうですが、

まあ、なんとかなるでしょう!

Friday, 5 April 2019

放浪ピータン。

京都在住のアーティスト、ナカニシマナティーさんのキャラクターページです。
日本、ミャンマー、英国をターゲットに活動中。


知る人ぞ知る伝説のマンガ、
「ぱん吉軒」ゆるゆると更新中。

いちど遊びに来てください。


みんなで待ってるよ!

Kyoto - London - Rangoon

本日(4月5日)は、英国課税年度の最終日です。

英国の課税年度は、4月6日から翌年4月5日です。

これを知った時、ふと疑問に思いました。

なぜ、6日からなんやろう?

ちなみに、英国の会社が採用している会計年度は、
会社によってマチマチです。

会計年度の設定に関して、特に決まりがないからなのですが、
みんな、好きなように設定しているという印象です。

例えば、アメリカ本社の外資系だったら、1月~12月が多いですし、
オーストラリア本社の外資系だったら7月~6月と設定してるかもしれません。

外資系の場合、本社と会計年度をあわせた方が、連結決算がシンプルですからね。

ただ、国としては、4月~3月を推奨していますので、
純粋な英国系の企業の場合、4月~3月が多いかもしれません。

そして、4月5日を基点に、会計年度の最終日が含まれる課税年度が、
その会計年度の課税年度となります。つまり、税務申告の締切日が決まります。

ワタシが勤める会社の場合、会計年度が4月1日から翌年3月31日ですので、
我が社の会計年度 2018年(2018年4月1日~2019年3月31日)は、
英国の課税年度では、2018/19 (2018年4月5日~2019年4月6日)に含まれます。

ああ。ややこしい。

そして、実際の税金の計算には、会計年度 2018年の決算数値を、
そのまま、まるっと使用いたします。

端数の5日は、さらっと無視します。

税額の計算に、この5日間が影響することは、ありません。

実質、英国の課税年度は4月1日~翌年3月31日に限りなく近いと思うのですが、
それでもなぜか、この5日間が存在するのです。

なんでなんやろう?

なんでこの5日が存在するんやろう?

4月1日はエイプリルフールやから、避けたかったのかな。

今日から新課税年度が始まります!ってアナウンスしても、
信じてもらえなかったら困るから?

いやいや、皆大人やから、それくらいは判断できるやろう。

決算してから課税年度が終わるまでに、一息つきたかったのかな。

いやいや、そこで一息ついても意味ないし。

考えれば考えるほど、ナゾは深まるばかりです。

まあ、こんな事は理由を追求せず、受け容れてしまうのが得策です。

1+1=2になる理由を数学的にあれこれ考えるより、
その事実を受け容れた方が簡単なように。


そういえば、日本の場合、殆どの会社が4月始まりの会計年度を採用してますね。
そして、学校の新年度(新学期)も4月1日から始まる。

なので日本では一般的に、4月1日は「新年度」の始まりとされています。

でも、よく考えてみたら、日本の課税年度は1月1日から12月31日ですよね。

こっちもずれてる。

なんで、ずれてるんやろう。不思議やなあ。

世界中どこへ行こうと、税金は嫌われ者やから、避けられてるのかな?

世界広しといえども、もっと所得税払うって言ってるのは、
ウォーレン・バフェット氏くらいなもんですからねえ。

Thursday, 4 April 2019

終身雇用の正社員こそが、現代の奴隷では?

非正規雇用の労働者を奴隷に例える人達がいらっしゃいますが、
ワタシは、終身雇用の正社員こそが、現代の奴隷制度ではないかと思うのです。

奴隷制度の歴史は長いです。

古くは、奴隷の労働力でピラミッドを建てたエジプト文明から
比較的新しいところでは、南北戦争前の南部アメリカまで。

エジプト文明みたいな、世界の古代四大文明の時代から
奴隷制度が延々と続いているということは、
人間にとって、他人を奴隷としてこき使うということは、
いわば本能なのではないかと思ってしまうくらいです。

そして、奴隷を日常的に使っていた場所・時代では、
そもそも奴隷を使うということが、
人道的に悪だという認識がなかったのではないかと思うのです。

奴隷が人道的に悪だと認識されていない社会に於いて、
奴隷を使っている人間は、悪人とは限りません。

たまたま、奴隷を使う側の人間として生まれ育っただけで、
人格的には、良い人もいたと思うのです。

奴隷とは、主人の所有物=財産です。

奴隷を自分の所有物だからと、やりたい放題・いじめたい放題の
極悪主人も多かったと思いますが、
中には、自分の財産なんだから、長く働いてもらいたいと、
奴隷の健康に気を使い、大切に扱う主人もいたと思うのです。

でも、奴隷は、一度主人に購入されてしまったら、
他の主人の所に行く自由はありません。

自分が運悪くクソ主人に当たってしまった場合、
隣の農園の主人が、奴隷に対して優しくて待遇が良くても、
そちらに行く自由はないのです。


この状態を、現在日本の雇用環境に当てはめて考えてみると、
上記した奴隷の状況に近いのは、非正規雇用の労働者というよりは、
終身雇用の正社員だと思うのです。

ろくに社会経験も無いまま、新卒カードを使って就職。
いくら企業研究してるっていったって、所詮学生です。
経験値が絶対的に足りません。

新卒の就職活動なんて、主人に品定めされて買われていく
奴隷市場と大差ないと思うんですよ。

そして、運悪く入った会社がブラックだと分かっても、
日本って、正社員の仕事を辞める事への心理的抵抗がモノスゴイ

おまけに日本では、終身雇用が基本であるが故に、正社員雇用の流動性が低いので、
正社員にこだわると、転職もかなりムズカシイ。

友人が入社した会社の待遇がよさげに見えても、
そう易々とは転職できないのです。

かなり、上記した奴隷の状態に近いでしょ。

非正規労働者の場合、主人から大切に扱ってもらえないのは、
主人にとってはきちんと購入した奴隷=財産ではないからです。

そもそも主人の所有物ではないので、クソ主人なんて主人でも何でもない。
後ろ足で砂かけて逃げちゃえばいいんです。

「主人を持たない=誰も生活を保障してくれない」から、
生活は苦しいかもしれないけど、自由です。

Freeman です!

それに対して、所謂終身雇用の正社員は、
正規に雇われて、(購入した主人の財産=所有物となる)
生活を保障してもらっている(主人の財産=所有物として管理されている)
安定と引き換えに自由を売り渡した、現代の奴隷だとワタシは思うのです。

Wednesday, 3 April 2019

リストラされる覚悟をしつつ、のんびり仕事に励む事とします。

パートタイムで働くようになって、
ワタシ自身が仕事から受けるストレスは、格段に減少しました。

会社には、仕事を抱え込んでしまう人っていますよね。

ワタシも、その傾向があったと思います。

自分が頑張れば何とかなるなら、頑張っちゃおうと
無理して仕事をこなしてしまうんですよね。

そのうち、だんだん慣れてきて何とかまわせるようになって、
そしたら、その空いた時間にまた新たに仕事が舞い込んで、
どんどんドツボにはまるというパターンです。

でもそれは、自分の弱さでもあったと思う。

仕事を抱え込む事によって、自分は会社の役に立っているという
自己肯定感を得ようとしていたのですね。

それはつまり、社内での自分の地位の確立というか、
自分がいなくなったら仕事がまわらなくなるから、
クビになる事はないだろう、という安心感につながるのかもしれません。

でも今はパートタイムなので、稼働時間に限りがあります。

自分でやった方が手っ取り早いかな、ということでも、
手放す必要があります。

なので、以前に比べると、仕事を抱え込む事は格段に減りました。

それが、ストレスの減少につながっていると思います。

いやあ、仕事を手放していく開放感っていうのは、すばらしいですね!

セミリタイア万歳です。


でも、開放感を感じると同時に、心に圧し掛かる大きな現実。

ああ、これでワタシは、さらに一歩リストラに近づいたな。

人事戦略などのついて書かれた経済書の受け売りですが、
会社が傾いてからリストラをするのではもう遅い。

リストラというものは、会社が傾き始める前、
会社にまだ体力がある内にやるべきである。

ワタシが今働いている会社は、今の所、あまあ業績も良いし、
今後数年の見通しもそんなに悪くないと思うのですが、
マネジメントがセオリー通りの人事戦略をとる場合、
体力のある今のうちから、常に少しずつ人員整理をするだろうと思います。

家の中をキレイに保つのだって、常日頃から小まめに掃除や
整理整頓することが大切ですからね!

なので、パートになって、それまで抱えていた仕事を手放してしまった今、
リストラされる可能性が極めて高いなあ。と、密かに心配しているのです。

そもそもパートタイムでしか働いてないんだから、
いなくなってもそんなに困らないだろうし。

まあ、大幅に給料ダウンしたから、今のワタシをリストラしたとしても、
会社としては全然コストの節約にはならないというのが一つの安心材料か。

でももし、マネジメントが各部署に「リストラした」という実績だけを求めた場合、
ワタシの部署で最初に白羽の矢が立つのは、ワタシだろうなあ。

まあ、そんな事を色々心配してはみても、
それでも以前のようにフルタイムでは働きたくないワタシ。

クビになるまでの間は、次のステージに進む前のモラトリアム期間として、
のんびりと仕事に励む事とします。

この歳でモラトリアムもクソもないんだけどね。

Tuesday, 2 April 2019

春眠暁を覚えず

最近、やたらめったら眠いです。

春眠暁を覚えずって言うし、やっぱり春は眠くなるんやなあ。

なんて、風流な理由ではありません。

もっと化学的な理由。

花粉症の薬を飲み始めたからなんです。

市販されている薬には、眠くならないタイプのもあるのですが、
どうやらワタシにはあまり効果がないようで。

困った事に、効果があるのは、とても眠くなる薬なのです。

だから眠気も、ちょっと化学的な眠さ。

仕事中は、紅茶を飲んでカフェインパワーで何とか起きているのですが、
仕事がない日は、寝ないでいるのが大変です。

でも、薬を飲まなかったら飲まなかったで、
しんどくて何もやる気がでないし。

目がかゆくなったりクシャミがでたりするだけならまだ良いのですが、
どうやら花粉症って弱いところにでるらしく、
ワタシの場合は、気管支が弱点で。

気管支がちょっと細いのか、冬など、寒い空気を一気に吸い込むと
刺激のせいで咳が止まらなくなってしまうのですが、
どうやら、花粉症のせいで気管支が腫れて
さらに細くなってしまうようで、息がしにくくなるのです。

おまけに、鼻が詰まったり、のどにタンがからんだりするから、
余計に息苦しい。

薬を飲むと、気管支の腫れがおさまるのか、
普通に息ができるようになるので、背に腹は代えられない。

春になると、眠くなると分かっている薬を飲む羽目になるわけです。

でもワタシの場合、眠いからと言って、
そうやすやすと昼寝をするわけにはいきません。

ワタシは血圧が低いからか、昼寝だろうと何だろうと、
一度寝ると3〜4時間寝てしまうのです。

それより短いと、寝起きがしんどくて逆効果になってしまう。
パワーナップなんて、ムリムリなヒトなのです。

考えて見てください。

午後に3〜4時間も昼寝してしまうと、それだけで1日終わってしまいますよ。

なので通常は、できるだけ昼寝はしないように頑張っています。

ギブアップして寝ちゃうのは、よっぽど疲れがたまっている時か、
体調不良の時くらい。



春眠暁を覚えず。

この言葉を考えた人は、未来の人間が春先に花粉症という問題を抱える事、
そして、その症状を緩和する薬は、眠気を誘発するという事を、
見越していたのかなあ。

そうだとしたら、先見の明に感服するばかりです。

いやいや、そんなワケはない。

花粉症の薬を飲もうが飲むまいが、やっぱり春は眠いのです。

春とは、眠いものなのです。

昔から人間は、春は眠かったんだから、
花粉症で苦しむくらいなら、薬を飲んで眠くなった方が良い。

開き直っているワタシです。

Monday, 1 April 2019

靴の買い方

ミャンマーは暑いです。
なので普段、靴というものははきません。

暑いし、蒸れるし、健康的じゃない。

おまけに雨季には大雨が降って、
下水施設が発達してないので、すぐに冠水してしまいます。

そんな中で靴を履いたら、一発でダメになってしまうので、
そもそも、靴なんて合理的ではないのです。

というわけで、ミャンマー人は、一年中サンダルを履いています。

乾季は、ちょっとおオシャレなサンダル。
革製のサンダルとかも良いですね。

雨季はどうせ水びたしになるので、もっぱらビーサンで過ごします。

どちらにしても、靴の出番はありません。

夫(ミャンマー人)も、生まれてから英国に来るまでの間、
靴を履くなんて、滅多になかったということです。

でも、英国は寒い。

ビーサンで過ごせるのは、夏の短い期間だけ。

その短い夏の間さえ、寒がりのミャンマー人にとっては
サンダルで過ごすには寒すぎるくらい。

夫(ミャンマー人)は、生まれてはじめて、靴が必要になったのです。

でも困ったことに、夫はそれまで、靴を買ったことがないのですね。

靴の選び方って、子供の頃は、お母さんが爪先のあたりを上から押して、
ある程度の余裕があるか確認して選んでくれる。

少し大きくなったら、自分で靴の外から押してみたり、
履いて歩いてみりして、痛くないか確認しながら選ぶ事を覚える。

注意して選んだと思ったのに、いざ毎日履いてみると、
あそこがあたって痛い、こっちが当たって痛いとなったりして、
試行錯誤しながら、自分なりに靴の選び方を習得していくのです。

それを全くやらずに大人になった夫(ミャンマー人)。

さて、困った。

どうやって選ぼう、

ワタシが代わりに履いてみて選ぶわけにもいかんし。

とにかくはじめは、爪先のあたりを押して、
どれくらいが適度な空間かを教え、
必ず両足で試しばきして歩いて見るようにと教え、
それでもはじめは上手く選べなかったけど、
試行錯誤の末、そこそこ普通に選べるようになりました。

いやあ、はじめはどうしようかと途方にくれました、

犬のおまわりさんじゃないけど、

困ってしまって、ワンワンワワン!

という気分でした。

そんな事があったのも、もう15年以上も前の事。

今では夫(ミャンマー人)も、すっかり靴の生活に慣れ、
お気に入り靴のブランドまであります。

生意気な!